アジアの代表ハーブであるレモングラス。好きな人も意外に多いはず!?
ノンカフェインで妊婦にはハーブティーがいいっていうけれど、レモングラスは妊婦は飲めるかな?と疑問に思う人も多いんじゃないでしょうか。
妊娠すると自分のこと以上にお腹の赤ちゃんのことが気になるのはあたりまえです。
今日は助産師ハーバリストが妊婦さんが妊娠中にレモングラスを飲んでもいいのか?を解説しようと思います。
レモングラスとは?
学名:Cymbopogon citratus
英名:Lemongrass
科名:イネ科
使用部位:葉部
東南アジアが原産のイネ科のハーブ「レモングラス」。精油成分のシトラールに強力な抗菌・抗真菌作用があるため、風邪や食あたりなどの感染症によく使用されています。
またタイのトムヤンクンに代表されるように食材としての側面もあります。
味や香りがレモンに似た香りがするため、とても飲みやすく、飲みにくいハーブの味や香りを整えるために使用されることも多いハーブです。
精油には蚊をはじめとする虫を寄せ付けない忌避作用があるため、防虫剤や虫除けとしても活用されています。
イネアレルギーの方は飲むことが出来ません。
妊婦さんはレモングラスを飲むことが出来ます!
妊婦さんはレモングラスを飲むことが出来ます。ただし、飲む量に注意が必要です。
メディカルハーブ安全性ハンドブックでは以前は「クラスⅡ=妊娠中に使用しない」でしたが、2016年3月に発売された第2版ではレモングラスは「クラスⅠ=適切な使用において安全」へ変更されました。
妊娠中の有害性は確認されなかったという研究結果になったみたいですね。
ただし、授乳中の飲用に関しては問題は確認されていませんが、安全性も確実には確認されていないそうです。
妊婦さんがレモングラスを飲む際に気をつけること
先程、妊婦さんもレモングラスは飲める!といいましたが、やはり無茶な飲み方をすると妊娠中OKのハーブでも身体に悪影響を及ぼします。
また最近の研究でクラスⅡからクラスⅠになったことを考えると、あまりたくさん飲まない方が賢明かもしれません。
要はハーブティーを飲むときは飲み方や飲む量が肝心です。
たまに身体にいいから飲み物を全てハーブティーにした!たくさん飲めばさらに身体にいいんじゃない?と考える人がいますが、それらは全てNGです。
しっかり適量を守り、適切な飲み方をすることで始めてハーブティーの効果を期待できるのです。
助産師の観点から、妊婦さんがレモングラスを飲むときに気をつけることをまとめました。
①お腹に張りを感じる人は飲まないこと!
②最近、出血があった人は飲まないこと!
③妊娠経過に何か異常がある人は飲まないこと!
④ウテメリンなどの張り止めを飲んでいる人は飲まないこと!
⑤双子妊娠中、逆子、帝王切開予定の人は飲まないこと!
⑥1日または1回の摂取量をしっかり守る!
⑦1日1回~2回まで(出来れば1回)、一回の量はティーカップ1杯まで!
⑧いつもより薄めで飲むこと!一回のハーブは1gで十分!
⑨体調に不安があるときは飲まないこと!
⑩はじめは少量飲んで、お腹が張ったりしなければ量を増やす。
⑪お腹に張りや異常を感じたら、すぐにかかりつけの病院を受診すること!
⑫少しでも不安なことがあるなら、飲まないこと!
不安や心配があるときは飲まないこと!
妊婦さんがレモングラスを飲んでもいい!と書きましたが、大丈夫かな?赤ちゃんに影響はないかな?など不安や心配があるときは、飲まない方が無難です。
大丈夫かな?と考えることがストレスになり、お腹を張らせる原因になったります。
またハーブティーが原因でなくても、何か異常があったときに「あの時に飲んだから・・・」と自分を責めると、せっかく効果を期待して飲んだのに本末転倒です。
ハーブティー全般に言えることですが、不安や心配があったら飲まないにこしたことはないです。代わりの飲み物はたくさんありますのでね。
ネットの情報を鵜呑みにしないこと!
ネットで検索すると妊婦はレモングラスを飲んではいけません!とよく書いてあるのを目にしたことがあるんじゃないでしょうか。でもそれって、なぜ妊婦さんにレモングラスがだめなのかの根拠は書いてありましたか?実はほとんどの記事にはエビデンス(科学的な根拠)は書いてありません。そして記事を書いている人のほとんどがライターです。
正しい情報が得たいのであれば、書いている人がどんな人なのかを確認するといいです。
または本などから知識や情報を得ることもおすすめです。
まとめ
ネットはすぐに情報を得ることが出来て、とても便利ですがその反面間違った情報や知識を得てしまうこともあります。
正しい情報を得て、ハーブでマタニティライフを快適に過ごしてくださいね。
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