【助産師執筆】ハーブティーってノンカフェイン？妊娠中は飲んでも大丈夫？

妊婦さんにおすすめのハーブティー。ミネラルや栄養素を豊富に含むハーブですが、「全てのハーブティーにカフェインは含まれていないの？」と心配になる妊婦さんもいるのではないでしょうか？

今日は助産師×ハーバリストがどんなハーブティーにカフェインが含まれるかを解説します。

カフェインが含まれるハーブ

数あるハーブの中でもカフェインを含むハーブの代表的なものは「マテ」です。マテ茶はハーブの中でもめずらしくカフェインを含んでいます。

カフェイン含有量はコーヒー1杯とマテ茶1杯はほぼ同じと言われています。

日本ではあまり馴染みがないハーブですが、西洋のコーヒー、東洋の茶、南米のマテ茶は世界三大ティーと言われており、南米では毎日飲む飲み物のひとつです。

精神的に疲れてしまった時や肉体的に疲れてしまった時に飲むと、元気が出る働きがあります。これからの季節は夏バテにもオススメです。

その他にも脂肪を分解する働きがあると言われており、脂肪燃焼が期待出来るため運動前に飲むとよいと言われています。

マテを妊婦さんが飲んでも大丈夫？

メディカルハーブ安全性ガイドブックではクラスⅠ（適切な使用において安全）に分類されおり、妊娠中・授乳中の飲用は禁忌になっていません。妊娠中も授乳中も少量飲む分なら問題ないです。

ただし、カフェインが入っているので助産師ハーバリストの私はあえて飲む必要はないと思っています。妊娠中に飲めるハーブは他にもたくさんあるので、出来れば他のハーブティーを飲むのをおすすめします。

どうしても飲みたい場合は熱湯ではなく水出しマテ茶がおすすめです。ただし、妊娠中や授乳中は免疫力が下がっているので食中毒には注意が必要です。必ず冷蔵庫で作成、保管をするようにしてください。ネットや書籍では水出しは室温で6時間と書いてあることが多いですが、絶対に室温保管は止めてください。

なぜ妊娠中にハーブティーがおすすめなの？

ハーブティーにはミネラルやカルシウム、カリウム、ビタミンなど多くの栄養素が含まれています。またマテをのぞいては基本的にカフェインが含まれていないので、その点でも妊娠中にオススメと言えるでしょう。

しかし、妊娠中にハーブティーを飲む時はカフェイン以外にも気をつけなければいけないことがいくつかあります。以下にまとめました。

カフェインだけじゃない！妊娠中にハーブティーを飲む際に気をつけること

誤解しないで欲しいのが「妊娠中に飲んではいけないハーブ」もたくさんあります。子宮を収縮させたり、ホルモン作用を持つハーブもたくさんあるため、ハーブティーを飲む時は必ず妊娠中でも大丈夫か確認し、飲む量や飲み方、一日の飲む回数をしっかりと守って飲むようにしてください。

また妊娠中にOKと言われているハーブでも間違った飲み方をすると非常に危険です。

例えばローズヒップや桑の葉は妊娠中の便秘にもとてオススメですが、一度にたくさん飲んだり、濃いハーブティーを飲んだり、ハーブティーで水分補給をすることは下痢を引き起こし非常に危険です。

妊娠していない女性が下痢をしても時間とともに治まっていきますが、妊婦さんは下痢が引き金になって切迫早産や切迫流産を引き起こす危険があります。

上記のようなことから、妊娠中のハーブティー飲用はカフェインよりももっと気をつけないといけないのです。特に妊娠初期のハーブティー飲用はあまり積極的には推奨していません。出来れば安定期に入ってからがオススメです。

不安や心配があるときは飲まないこと！

ハーブティーが妊婦さんにおすすめと上記に書きましたが、大丈夫かな？赤ちゃんに影響はないかな？など不安や心配があるときは、飲まない方が無難です。

大丈夫かな？と考えることがストレスになり、お腹を張らせる原因になったります。

またハーブティーが原因でなくても、何か異常があったときに「あの時に飲んだから・・・」と自分を責めると、せっかく効果を期待して飲んだのに本末転倒です。

ハーブティー全般に言えることですが、不安や心配があったら飲まないにこしたことはないです。代わりの飲み物はたくさんありますのでね。

ネットの情報を鵜呑みにしないこと！

ネットで検索すると妊婦は○○ハーブを飲んではいけません！とよく書いてあるのを目にしたことがあるんじゃないでしょうか。でもそれって、なぜ妊婦さんにだめなのかの根拠は書いてありましたか？実はほとんどの記事にはエビデンス（科学的な根拠）は書いてありません。そして記事を書いている人のほとんどがライターです。

正しい情報が得たいのであれば、書いている人がどんな人なのかを確認するといいです。

または本などから知識や情報を得ることもおすすめです。

まとめ